組合員はあなたのサイトで「迷子」になっていませんか? 情報量の多さから「情報が探せない」という悩みは、サイトの利用率を大きく下げてしまいます。
わかります…。
議案書、規約、イベント告知、各委員会レポート…と、組合サイトの情報は膨大。
継ぎ足すようにページを追加していくと徐々に
- メニューが複雑すぎて迷路状態になる
- お知らせが埋もれて古い情報ばかり目につく
- PDFリンクがあちこちに散らばっている
などといった状況が生まれ、組合員が必要な情報にたどり着けず、結局「見るのが面倒」となってしまうのです。
サイトが「ごちゃごちゃ」になる原因は、情報の多さではなく「設計」にあります。情報設計の専門家が、迷子をなくし、組合員のサイト利用率を劇的に上げるための具体的な3つの原則をお伝えします。
組合サイト特有の「情報迷子」が起こる構造
では、なぜ組合サイトは一般企業サイトと違い、迷子になりやすいのでしょうか。考えられる主な原因は3つあります。
原因1:情報の「粒度」がバラバラに並列している
情報の粒度がバラバラ。規約(アクションは起こす必要がないが、置いておく必要がある情報)と、今すぐ申込などアクションを起こしてもらう必要がある情報が、同じ重さで並んでいます。組合員が「急いで見たいもの」と「いつでもいいもの」の区別がつかず、必要な情報が埋もれてしまいます。
原因2:サイト内検索機能の軽視と放置
そもそも検索機能が目立たない、または適切に機能していないケースが多く見受けられます。これにより、トップページや主要メニューに出ていない情報へたどり着く確率がグッと減少してしまいます。サイト内検索は、迷子を救う**「最後の砦」**として機能させる必要があります。
原因3:誰もたどり着けない「深すぎる階層」
リンクを辿っても奥の奥の奥…と、階層が深すぎる場所に情報が格納されているため、組合員がたどり着く前に諦めてしまいます。情報設計上、トップページから3クリック以内に主要情報へアクセスできる構造が理想です。
迷子をなくし利用率を上げる導線設計の3大原則
それでは具体的な導線設計を考えていきましょう。
原則1:ターゲットを絞る「情報の二極化」
この目的は「トップページをスッキリさせ、最重要情報を見つけやすくする」ことにあります。そのためにする必要があるのは、情報過多の中でも情報の優先度を理解することです。この優先度を無視すると、緊急度の高い情報まで過去の議事録と同じ扱いにされてしまいます。
- 最も利用頻度の高い情報は何か?
- 組合員がまず探すのはどのページか?
これらを洗い出し、トップページやメインメニューで優先的に表示することで、「必要な情報にたどり着きやすい」サイトになります。つまり情報の粒度を分けて考えます。
具体的な実践例
「全員必見」情報:
トップページに大きく表示。最優先でアクセスしてもらえるようにする(例:締切のあるイベント申込、最重要議案など)
「特定の人向け」情報:
関連するカテゴリーの中に格納する(例:各委員会レポート、過去の規約など)
この原則は、情報を「アクションの有無」で分類し、導線の第一歩とする考え方です。
原則2:迷いを断つ「情報の住所は一箇所集中」
この目的は、「自分の探してる情報がここにも、あそこにも?」という組合員の混乱・イライラを解消することにあります。便利だろうと載せる場所を複数に展開すると、どう整理されているのかがユーザー側に見えなくなるだけではなく、検索結果もぐちゃぐちゃになり余計にわけがわからなくなります。
具体的な実践例
重複を許さない:
同じ情報(例:賃上げ交渉の結果)が「お知らせ」「活動報告」「執行委員会」など複数のメニューに存在しないように設計する。(例:記事本体は「活動報告」にのみ置き、他からはリンクで誘導する)
複数あってもいいのは入り口(アクセス経路)だけです。あくまでも情報の「住所」は一箇所に固定します。
メニュー階層は出来る限り浅く:
ユーザーの負荷を軽減するため、情報は3クリック以内、特に重要情報は最短2クリック以内で到達できることを目安に設計しましょう。
制作前に、情報マップ(サイト全体の設計図)を作成し、情報の「住所」を一つに決めてから制作を開始します。
原則3:迷子を確実に救う「検索機能の強化」
この目的は、どの導線でも見つけられなかった情報を、最後に確実に拾い上げ、組合員を導く「セーフティネット」として機能させることにあります。検索機能自体が迷子にならないよう、設置場所には細心の注意が必要です。
具体的な実践例
視覚的な強調:
サイト内検索窓をヘッダーやグローバルナビゲーションの近くなど、「常に目立つ場所」に配置する。
カテゴリ横断検索:
お知らせだけでなく、サイト内の全情報を横断検索できるように設定する。
サイト内検索は、単なる機能ではなく、複数入り口の「最後の砦」として機能させるためのチューニングが不可欠です。
UNION PARTNERが実現する「迷子ゼロ」のサイト設計
導線設計は、Web制作の技術であると同時に、組合員の満足度を上げるための戦略です。
ご説明したとおり、迷子ゼロのサイト設計をするためには、最初にしっかり情報を整理して優先度で分けておくことがなによりも大切になります。
なお、UNION PARTNERは制作前の情報設計に徹底的に時間をかけております。ここがあやふやなままでサイトを作り始めると100%迷子を生み出す**ことになってしまうことがわかっているからです。
情報設計コンサルティング:
貴組合の情報資産をヒアリングし、「二極化」を前提とした最適なサイトマップをご提案します。
「迷子ゼロ」の構造化:
制作段階で、新しい情報が追加されても構造が崩れない設計を組み込みます。
まとめ
導線設計を整えることで、「情報が探せない」という組合員からの不満がなくなり、担当者の問い合わせ対応の負担も軽減されます。組合サイトは「仕組み」で使いやすく変われます。
「迷子ゼロ」実現への第一歩
「うちのサイトが複雑すぎて…」という具体的なお悩みも大歓迎です。まずは現在のサイト構造を拝見し、「迷子ゼロ」にするための第一歩をご提案させてください。
組合のホームページ制作に関して、ぴったりなカスタマイズ、費用面、運用面など。気になることがあれば、ちょっとしたことでもぜひお気軽にご相談ください。




